合格者の声

合格者の声

英検1級 2016年度第3回検定 二次試験
CSEスコア満点(850点)で合格

鈴木 雄也さん(30代 会社員)

1. 入会のきっかけ

英検1級は2007年に取得済みでしたが、2016年度より合格基準等がリニューアルしたことから、再度取得したいと思い、挑戦しておりました。

2016年度第2回検定にて、一次試験は1回で通りましたが、二次試験でCSEスコア 591点で不合格となりました。

取得済みの資格であり、まさか不合格になるとは思っておらず、面接に一人で向き合うことに対して精神的な辛さもあり、以前にもご指導いただいていたEIアカデミーで再度お世話になることにいたしました。

不合格スコア
不合格詳細

2. 授業内容について

授業は1コマ1時間という短い時間でしたが、内容はエッセイ指導、模擬面接、新聞記事などを題材にしたディスカッションなど、多彩な内容でした。

(1)エッセイ指導

週に1つ課題が与えられて、それについてのエッセイを作成して、添削していただきました。
当初は、「面接試験なのになぜ英作文?」と思いましたが、実際にやってみると、書けない内容=話せない内容、であるわけで、1級の二次試験合格のために必要な論理的思考が養われました。
また、自分のライティングでの問題点も浮き彫りになり、今後のためにも役に立ちました。

(2)模擬面接

EIアカデミーには、2002年から2015年までの二次試験で出題されたスピーチのトピックがあります。
これらの多くの題材からランダムで模擬面接を行うことで、本番で必要となる思考の瞬発力が身につきました。
また、講師の宮田先生はこうした多くのトピックを細かく分析されており、出題傾向の高いトピックを厳選することで、時間が限られている中で、本番に向けてより有効な模擬面接をしていただけました。
特に課題となっていたスピーチは、

序論⇒本論(3段落)⇒結論、という形で合計5段落を2分前後で話し終えることができるように練習しました。

(3)新聞などを題材にしたディスカッション

Japan TimesやNew York Timesなどの記事、社説を基にディスカッションを行いました。
質疑応答パートで必要となる、

「自分の意見を理由とあわせて述べる」訓練になりました。

また、英字新聞の読み合わせをしますので、発音のチェックなども行っていただきました。

(4)マインドマップを利用したトレーニング (自習)

英検1級の2次試験で出題されるトピックは、抽象的なものが多く、私にとって自分の意見や意見をサポートする理由を1分以内に思いつくことが困難でした。
前回は主にスピーチで失敗していたため、これが最大の課題でした。
そこで、宮田先生にマインドマップという考え方をご教示いただき、それを利用して、過去のトピックに対して、時間制限は特に設けずに、意見やサポートする理由をひたすら書き出す、というトレーニングを自習で行いました。
これにより、自分になじみのないトピックに対しても、ある程度意見や理由を思いつけるようになりました。
本番直前の2週間は、これを応用して、5つのトピックから1つを選び出す→意見及びサポートする理由を3つまとめる、というイメージトレーニングを毎日行いました。

3. 試験当日について

(1)スピーチについて

5つのトピックの中から「私たちはテクノロジーの支配者か、それともテクノロジーのしもべか」といったような主旨のテーマを選択しました。
前回は、一方に偏った内容でスピーチをして時間が余ってしまったため、今回は、

「私たちはテクノロジーを使いこなすことにより多くの利益を得ているが、一方でテクノロジーによる弊害もある」

という主旨で、両方の面に基づいたスピーチをしました。

主に、

①インターネットへの接続による利益
②自動車の自動運転による(将来的な)交通事故の減少
③スマートフォンへの依存(弊害)

の3つの点をサポートする理由として述べました。
2分経過のタイマーが鳴った所でちょうど結論を話していたので、簡単にまとめて、「Thank you for your attention.」と言って終了しました。

(2)質疑応答について

質問内容は、

「(スマートフォンへの依存という点で)たしかに電車内でスマートフォンを見ている人は多いが、10年前は雑誌や新聞を見ている人が多かった。行動として同じことではないか」
「家庭内で子供にスマートフォンの上手な使い方を教えるにはどのようにするか」
「電子書籍には賛成か」

といったように、スピーチから派生した質問もありましたが、大きな声で、ゆっくりと、空白なく返答できるように努めました。

4. 試験結果について

正直、あまり自信がなく(特に質疑応答パートで)、受かっているか分かりませんでしたが、CSEスコア満点(850点)という自分でも驚くほどの高得点で合格することができました。
ものすごくできた、といった実感はなく、むしろ「もっとこのように話せたのに」という後悔ばかりがありましたが、面接委員の方々やトピックに恵まれ、トレーニングの成果をうまく出すことができたようでした。

合格スコア
合格詳細

5. 入会をご検討されている方へメッセージ

英検1級を目指している方でも、私生活や業務で日常的に英語を使用されているという方は意外と少ないのではないでしょうか。

面接試験は対面式ですし、一度不合格になると、一次試験以上に再度受験することが不安になる事と思います。
特に私の場合は、あと一歩のところで不合格となり、ある程度自信があったので、精神的にも辛いものがありました。

自分のスピーキング力に完全に自信を失っていたため、授業を受けることで、楽観的になることができ、(カウンセリングのような効果で)精神的にも助けられました。
また、CSEスコア制の導入により、素点で6割を取得してもスコアにより不合格になる、という状況が生じており、合格率は公開されておりませんが、以前のシステム時(基本的に6割取得で合格)より二次試験の合格が難しくなっている印象を受けました。
EIアカデミーは、内容の濃いトレーニングを非常に安価で提供されています。
(私は1時間x6回のトレーニングを税込2万円で受講いたしました)

実際に不合格になって実感したことですが、スピーキングの学習は特に自己満足に陥りやすく(=なんとなく話せている気になってしまう)、英検1級レベルの面接を受験するにあたっては、やはりある程度英語力が高く、教養のある方に自身の英語を評価していただくことが合格への近道であると思いました。
一次試験、二次試験問わず、もしお悩みの方がいらっしゃいましたら、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。