私が勧める英語の学習法 その2 英作文編

"文章を書くことは日本語でも難しい"

多くの人は目上の人や尊敬する人に手紙を書くときあれこれ悩んで書かれた経験があると思います。ひとつひとつのことばを選ぶにしても適切な表現が思い浮かばず、なかなか筆が進まなかった経験がおありでしょう。文章を書くことを生業(職業)としている作家でない限り、私達にとっては、話し言葉と違って難しいと感じている人は大勢いるのではないでしょうか。

私達はまず聞くことから始める

言語習得の過程で、私たちは母親の胎内にいるときから聞くことから始まり、生れ落ちてから話すことを学び始めます。初めのうちは喃語時代と言って「アー」や「ウー」などの意味のない発語だけです。ことばの発達は、子供とのかかわり方や子供を取り巻く家庭や社会環境の違いよって大きく変わるので、一概には言えませんが、周りの大人たちとコミュニケーションができるようになるのは5歳以降だと言われています。そのあと、ひらがなの読み書きができるようになります。この場合、読むことが先にできるようになり、その逆はあまり聞きません。それに付随して書くことも次第にできるようになります。これからも分かりますように、私たちの言語発達の過程を振り返ってみると、聞くことに始まり、最後に書くことで終わっています。このことで私たちは、文章を書くことが最も難しい言語活動であるということがうなずけます。

国語の力も必要

英作文の力を付けるには、英語の力だけでなく、国語力も必要です。みなさんは、英語と日本語は裏表一体であるということを考えたことがありますか。外国語で表現する場合、言うまでもなく母語以上の表現はできません。高度な英語の文章を書けるようになるためには、母語、すなわち、日本語での表現力を普段から磨いておかなければなりません。多くのジャンルの本や新聞を読み、その内容を独自の目線で咀嚼(そしゃく)して知識や情報を自分の物にする態度が肝要です。英語で独創的なアイデアや発想ができるように心がけましょう。普段から意思伝達の手段として、英語力を活かすために、自分の言葉でしかも独創的な言葉で表現してみる練習を積みましょう。

グローバル社会では英作文力は必須

英作文は、語彙力、文法、イデイオム、重要構文などが集約された知識が問われるだけに、「読む、聞く、話す、書く」の基本言語活動の中で最も難しいと言えます。英作文という作業が楽にできるようになれば英語全体の力が付いてくることは長い指導経験から分かっています。書く練習を積めば間違いなく英語で話す力も増してきます。英検準1級以上で求められる論理的な英語の文が書けるようになります。高度な文章を書く力がある生徒は間違なくレベルの高い会話もできるようになります。現在はビジネスの世界でもビジネスを成功させるためには精度の高い英語を書く力が求められています。

英作文=英借文である。

そのためにはどうすればいいか私の方法を紹介したいと思います。まず、英文を書く力を養うための基本例文として、(1)基本英作文80、(2)重要構文52,(3)重要語法50、(4)重要熟語(50)を生徒に暗記してもらっています。残念ながら、今ここではスペースの都合で紹介できませんが、いずれ近いうちにこのブログで紹介できるようにします。ただ、分量が多いので数回に分けなければ紹介できません。これらの基本文は英検で言う2級から準1級に対応できるものであると自負しています。これらの英文を覚えてしまえば、英作文は意外と楽に書けるようになると思います。英作文の力を付けるには基本的な構文をたくさん記憶することであると、ある大学の先生が著書で述べられていました。すなわち、「英作文は英借文である」と。模範的な英文をたくさん覚えるこが英作文への上達の一歩だそうです。もちろん、EIアカデミーで授業を受講すれば、英検の準1級までは合格できるように指導できます。英検1級、全国通訳案内士、TOEICスコア980など獲得した生徒も輩出しています。

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