バレーボールの通訳

逐語通訳とは、通訳する人とその相手(通訳してもらう人)が交互に話すことです。相手の方が話している間その要件のメモを取り、相手の話が一段落したところで、順を追ってひとつひとつ通訳していく方法を逐次通訳と言います。簡単な逐語通訳の場合は、メモは取らず直接通訳することもあります。通訳案内士は一種の逐語通訳者です。国際スポーツ大会などの際に現場で外国選手のインタビューを担当している通訳者やテレビ番組で外国人ゲストを迎えてテレビ局関係者とゲストの間で通訳を引き受けている人たちも逐次通訳者です。
私自身も何度かこの逐次通訳をやったことがあります。ある日本の商社、とは言っても大きな商社ではなかったのですが、この会社からアメリカのメーカーと取引をしたいので、商談通訳をやって欲しいと頼まれました。報酬は3時間で3万円でしたが、1時間余りで成立しために成功報酬として3万円をいただいたことがありました。そのうえ、短時間で成立したことを喜ばれて銀座のすし屋でご馳走になるというオマケつきでした。そのほかにも日本でバレーボールのワールドカップが開かれたとき、予選から決勝まで某チームの監督付き通訳をしたこともありました。これらはいずれも逐語通訳です。

バレーボールの逐次通訳

同時通訳とは

読んで字のごとく相手が話すことをほぼ同時に訳していく方法です。相手の言語を聞きながら、後を追って通訳していくのです。多少のタイムラグはありますが、ほとんど同時に話し手の言葉を当該言語に置き換えているのです。話者と通訳者が同時に話しているのを想像してみてください。
私はNHKの多重放送をよく見ますが、その多重放送で通訳している人たちも同時通訳者です。同時通訳者になるには特別な訓練を受けなければなれません。逐次通訳ができる人はかなりいますが、同時通訳ができる人は限られています。私が知る限りでは、西山千氏、国広正雄氏、鳥飼玖美子女史などはかつて同時通訳者と呼ばれた人たちです。特に、西山千先生は日本の同時通訳者の第一人者です。
世間では、逐次通訳と同時通訳の違いが分からない人が多いようです。私の妻もその一人です。30年ほど前、私が現在の全国通訳案内士(旧通訳案内業)試験に合格した時、彼女の第一声は「お父さん、すごいね。同時通訳者になるのですね!」でした。通訳案内士は逐語通訳はできても同時通訳はほとんどできません。

二つの違いを簡単にまとめますと

国際スポーツなどの外国人インタビューの時の通訳が逐次通訳

NHKなどの多重放送でよく使われている、相手の言語を聞きながら、後を追って通訳していくのが同時通訳

 

逐語通訳と同時通訳の違いがお分かりになったでしょうか。

 

次回は 通訳案内士になるための勉強法 についてお話します。

おすすめの記事