ベテラン通訳ガイドの失敗エピソード

ガイドとして、駆け出しのころアメリカ人夫婦から叱られたことがありました。

今でも、思い出す苦い経験の一つです。

それは、60代くらいのアメリカ人夫婦からある質問をされて時の話です。

その質問というのが、” Do you know how to get to HYAKUWAN?” という質問でした。HYAKUWAN というのが分からないので、 Sorry, I can’t tell you that. と言ったかと思います。

そうすると、” You’re a Professional guide, aren’t you? A bad guide! My guide book says that place is a very famous hot spa in Japan. “ と言われて君は本当のプロじゃない、とまで言われました。

そんな有名な温泉を知らないのかと言われまして、その温泉名を書いてくださいと頼んだところ、なんとそこは、HAK-ONEでした。つまり、HAKONE(箱根)だったのです。確かに日本人はHA-KO-NEと3音節で発音するのですが、英語圏の方は今でも時々耳にすることがありますが、「ハャクワン」と発音する方がいるのです。

 

もう一つガイド中に失敗したエピソードを披露します。それは、レストランでの食事に関する失敗です。食事がついているツアーの時は、特にイスラム教の方、ヒンズー教の方などの食事には気を配っているつもりだったのですが、ビーガンの方の食事を普通のベジタリアンとレストランに伝えて問題が起こったことがありました。ベジタリアンとビーガンはその時まで同じ採食主義者と思っていたので、とんでもない問題を起こしてしまったことがありました。ビーガンの方は同じ採食主義者でも卵や乳製品を含む動物性食品を摂取しない人だということをその時まで知らなかったのです。レストランにはベジタリアンの食事を提供するように伝えてありましたので、ビーガン対応ができないレストランではなかったのですが、準備するまで時間が必要以上にかかってしまったのでそのお客様から苦情がありました。食事問題で気を付けなければならないのは、ユダヤ系の方に対する食事です。

 

これとは逆に楽しかったことや良かったこともたくさんあります。

ぜひ参考にしてください。

関連記事: 通訳ガイドをやっていて楽しかったことや良かったこと

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